2021年受験SAPIX(サピックス)奮闘日記と渋幕生活

2021年に中学受験が終了。麻布と渋幕に合格しました。

4〜5年生で読ませて良かった本

4〜5年生で読ませて良かった本その40

今回ご紹介するのは、「家族シアター」という辻村深月さんの本です。家族関係を描いた短編集です。登場人物の心情を感じるには絶好の書籍だと思います。ゆえに中学受験で扱われたのだと思います。【あらすじ】 同じ中学校に通う姉は、「真面目な子」。褒め言…

4〜5年生で読ませて良かった本その39

今回ご紹介するのは、「夜のピクニック」という恩田陸さんの本です。自分とは家庭環境の異なる登場人物の心情を想像するには良い題材だと思います。ドラマチックです。【あらすじ】 夜だから、いつものみんなも違って見える。私も少し、勇気を出せる。 高校…

4〜5年生で読ませて良かった本その38

今回ご紹介するのは、「今ここにいるぼくらは」という川端裕人さんの本です。小学校低学年から高学年までの様々なストーリーがまとまっています。保護者の自分には、懐かしく感じました。今、ガキ大将っているんでしょうか。【あらすじ】 美しい自然が残る里…

4〜5年生で読ませて良かった本その37

今回ご紹介するのは、「泣けない魚たち」という阿部夏丸さんの本です。自然豊かな場所とは無縁の息子ですが、想像力を掻き立てられたようです。親の私は懐かしさを覚えました。秘密基地は確かに作りました。【あらすじ】 僕にザリガニの味を教えたのは、6年…

4〜5年生で読ませて良かった本その36

今回ご紹介するのは、「ビタミンF」という重松清さんの本です。いろいろ読んだ重松清さんの作品の中では難しい(大人の世界)内容です。 受験本番では、自身が体験したことのない時代や世代を描いた小説などを読んで想像力を働かせて読み解くことも必要な場…

4〜5年生で読ませて良かった本その35

今回ご紹介するのは、「ハッピーノート」という草野たきさんの本です。通塾している小学6年生の悩み深き女の子が主人公です。我が子も女子の気持ち少しはわかるようになったかしら…。【あらすじ】 小学校でも塾でも、友だちを前に思うように自分を出せずにい…

4〜5年生で読ませて良かった本その34

今回ご紹介するのは、「永遠の出口」という森絵都さんの本です。 ※第一回本屋大賞第四位作品。女の子の小学校中学年から高校卒業までの成長を綴った物語です。その時その時の登場人物の心情を読み解く、感じようとすることは読解力向上にも役立つと思います…

4〜5年生で読ませて良かった本その33

今回ご紹介するのは、「ことり」という小川洋子さんの本です。 ※2012年度の第63回芸術選奨の文部科学大臣賞を受賞。非常に文学的といいますか、読解力が求められる作品だと思います。【あらすじ】 親や他人とは会話ができないけれど、小鳥のさえずりはよく理…

4〜5年生で読ませて良かった本その32

今回ご紹介するのは、「ロードムービー」という、辻村深月さんの本です。『ロードムービー』とは、主人公が旅を続けるなかで変貌し、自分を発見するという筋立ての映画のことを言うそうですが、表題作はタイトル通りの内容だと思います。【あらすじ】 運動神…

4〜5年生で読ませて良かった本その31

今回ご紹介するのは、「風に舞いあがるビニールシート」という、森絵都さんの本です。いろいろな立場で一生懸命に生きる人たちを描いた6つの短編集です。NHKでドラマ化されています。【あらすじ】 才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボ…

4〜5年生で読ませて良かった本その30

今回ご紹介するのは、「ぼくらのサイテーの夏」という、笹生陽子さんの本です。小学6年生の一夏のうちに色々なことを考え、感じ、乗り越え、少し成長する物語です。【あらすじ】 一学期の終業式の日、ぼくは謎の同級生、栗田に「階段落ち」の勝負で負けた。…

4〜5年生で読ませて良かった本その29

今回ご紹介するのは、「自転車少年記」という、竹内真さんの本です。4歳の子供が自転車をきっかけに親友となり、仲間を増やしながら大人へと成長していく爽やかな物語で、2006年にドラマ化されました。【あらすじ】 あの日、僕は、親友の草太、伸男と、自転…

4〜5年生で読ませて良かった本その28

今回ご紹介するのは、「つきのふね」という、森絵都さんの本です。中学生達の青春物語。ときおり出てくる重厚感あふれる言葉のチョイスが秀逸です。【あらすじ】 あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万…

4〜5年生で読ませて良かった本その27

今回ご紹介するのは、「少年探偵シリーズ」という江戸川乱歩さんの本です(全26巻)。昨年、中学校見学の際、たまたま古本販売のチャリティ活動で見つけました。 全巻は揃っていませんでしたが、怖いもの見たさのドキドキ感と、最終的には解決するはずの安心…

4〜5年生で読ませて良かった本その26

今回ご紹介するのは、「かがみの狐城」という辻村深月さんの本です(2018年の本屋大賞受賞)。物語に引き込まれて夢中になって読んだそうです。今でも時々引っ張り出してくる時もあります。【あらすじ】 あなたを、助けたい。 学校での居場所をなくし、閉じ…

4〜5年生で読ませて良かった本その25

今回ご紹介するのは、「アーモンド入りチョコレートのワルツ」という、森絵都さんの本です。思春期の様子を繊細に表現している良書で、多くの中学受験で出題されています。 www.nichinoken.co.jp【あらすじ】 ピアノ教室に突然現れた奇妙なフランス人のおじ…

4〜5年生で読ませて良かった本その24

今回ご紹介するのは、「つめたいよるに」という、江國香織さんの本です。短編集で読みやすいのでおすすめです。少し悲しかったり不思議だったり、独特の世界観を楽しむことができます。【あらすじ】 デュークが死んだ。わたしのデュークが死んでしまった──。…

4〜5年生で読ませて良かった本その23

今回ご紹介するのは、「きみの町で」という、重松清さんの本です。親も読んで、子供が何を感じたのかを聞き、一緒に考える機会を持てると有意義だと思います。【あらすじ】 あの町と、この町、あの時と、いまは、つながっている。初めて人生の「なぜ?」と出…

4〜5年生で読ませて良かった本その22

今回ご紹介するのは、「奮闘するたすく」という、まはら三桃(みと)さんの本です。主人公は小学5年生だったので、自分に置き換えて読めたそうです。デイサービスについて知る機会になります。【あらすじ】 最近、佑のおじいちゃんの様子がおかしい。近所で…

4〜5年生で読ませて良かった本その21

今回ご紹介するのは、「宇宙のみなしご」という、森絵都さんの本です(第33回野間児童文芸新人賞受賞)。中学2年生の感じる思春期の悩み、親や親友の繋がりや大切さを感じられる優しいストーリーです。【あらすじ】 中学2年生の陽子と1つ歳下の弟・リンは い…

4〜5年生で読ませて良かった本その20

今回ご紹介するのは、「晩夏のプレイボール」という、あさのあつこさんの本です。高校野球を色々なアプローチからリアルに描き出した短編集です。夏の大会がなくなってしまった全ての高校球児を応援したくなると思います。【あらすじ】 野球を続けがたい現状…

4〜5年生で読ませて良かった本その19

今回ご紹介するのは、「君が夏を走らせる」という瀬尾まいこさんの本です。「あと少し、もう少し」に登場した人物が主人公です。単体でももちろん楽しめますが、両方読まれることをオススメします。 asdht.hatenablog.com【あらすじ】 金髪ピアスでろくに高…

4〜5年生で読ませて良かった本その18

今回ご紹介するのは、「一瞬の風になれ」という佐藤多佳子さんの本です。第28回(2007年) 吉川英治文学新人賞受賞、第4回(2007年) 本屋大賞を受賞した傑作です。陸上競技に学生生活の全てをかける登場人物たちの青春物語です。会話が多くてスイスイと読み…

4〜5年生で読ませて良かった本その17

今回ご紹介するのは、「大きくなる日」という佐川光晴さんの本です(武蔵中で出題実績あり)。平凡な日常を健気に生きる家族が、それぞれ大小の壁を乗り越えて成長する短編集です。短編集なので、読書が苦手なお子さんでもエントリーしやすいと思います。【…

4〜5年生で読ませて良かった本その16

今回ご紹介するのは、「疾風の女子マネ!」という、まはら三桃(みと)さんの本です。高校陸上部のマネージャー目線で書かれた青春物語です。小学生にとって、マネージャーのいる部活は体験したことがないわけですが、青春スポーツものが好きなお子さんなら、…

4〜5年生で読ませて良かった本その15

今回ご紹介するのは、「そして、バトンは渡された」という瀬尾まいこさんの本です(2019年本屋大賞 大賞)。血が繋がっていても幸せとは言えない家族はたくさんあります。この物語では、主人公のことを大切に想ってくれる周囲の人たちとの生活が描かれていま…

4〜5年生で読ませて良かった本その14

今回ご紹介するのは、「風が強く吹いている」という三浦しをんさんの本です。子供なりに、箱根駅伝の魅力を知り、それぞれのランナーなりのストーリーに思いを馳せるようになれたのではないかと思います。【あらすじ】 箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想い…

4〜5年生で読ませて良かった本その13

今回ご紹介するのは、「上と外」という恩田陸さんの本です(上下巻)。サバイバルアクション小説とでも言いましょうか。タイトルやブックカバーだけの印象ではあまり期待感はなかったのですが、息子はすぐのめり込み、1000ページ近くを2日で読了して驚きまし…

4〜5年生で読ませて良かった本その12

今回ご紹介するのは、「みかづき」という森絵都さんの本です(2017年本屋大賞第2位)。読み応えのあるボリュームですが、塾の内情について踏み込んでいるので、2月の勝者をご覧になっているお家なら、親子で読まれてもいいと思います。私立、国立中学受験で…

4〜5年生で読ませて良かった本その11

今回ご紹介するのは、「14歳の地平線」という椰月美智子(やづきみちこ)さんの本です。一夏限りの貴重な体験に引き込まれていったようです。それは同時に、立場、環境の異なる人の気持ちを感じ取る機会にもなったと思います。夏休みの読書感想文におすすめ…